リアル医学部受験ブログ~一期一会~

医学部受験で見事合格した人の体験記・指導者としての分析、およびその周辺情報を発信します

センター試験 英語&国語の解説

みなさん こんにちは。一会塾 英語科の山口です。センター試験、お疲れさまでした。


雪も降り寒い中、大変でしたね。思うように点が取れなかった人も多かったと思います。


本番で力を出し切ることの難しさは、誰しも経験する試練です。気持ちを切り替えて行きましょう。


成功した人ももっと点が取れた問題があったはず、気持ちを引き締めて次へ進んでください。


毎年取りこぼしが大きい英文法分野のポイントを解説します。


英文法は見直しておかないと、センター後すぐに始まる入試で同じ問題が出たら大変です。


今回は代名詞とイディオムの出題が目立ちましたね。




第2問 A


問1 イディオム 


「完璧とはほど遠い」で解答は ③far 


A is far from B 『AはBとはかけ離れている、程遠い』 Aは名詞でBは名詞でも形容詞でもOK


 perfectは形容詞なので be far fromが正解


A is different from B  『AはBとは異なる』 この場合AもBも名詞




問2  代名詞


「この廊下の両端」 both endsで解答は①both


both+複数名詞 でbothが正解、一方でeach, either, neitherは後ろに単数名詞が続く




問3 疑問詞


depend on whether 「~かどうか次第である」で解答は③whether


前置詞の後ろにくることができる節は疑問詞節(wh-)だけ。thatは前置詞の後ろには置けない。


そのうえで、whetherの後ろは完全文、what/whichの後ろは不完全文が続く


I can get a scholarship はSVOで完全文、よってwhetherが正解。




問4 助動詞    


「ノリコはスワヒリ語を話すことができる、マルコも話すことができる」で解答は③so


肯定文のあとにSo V S で「Sもまたそうである」


否定文のあとにNor[Neither V S] で「Sもまたそうでない」


このときcanがVの位置に使われている理由は、直前の肯定文(または否定文)を疑問文にするときに何が前に出るかによって決まる。canが含まれている文の疑問文はcanを前に出すことになる。




問5 代名詞 


「ジョギングを毎日やると宣言することと、それを実行することは全く別のことだ。」で解答は①another


A is one thing, but B is another.「Aは一つのこと、しかしBはまた別のこと」


同種類だが、別のことを示すのは an + other から成るanother である。


②one anotherはお互いという代名詞、③the otherは2つあるうちの、もう一つのものを示す表現だから間違い。




問6  不定詞 イディオム  


S is difficult[hard] to V 「Vすることは難しい」で解答は①along with


この場合、Vの動詞句は、その後ろにあるべき目的語(名詞)を書かない。なぜならSと一致しているからである。この構文を正式にはtough構文と呼ぶ。


例 The problem is difficult to solve.「その問題は解くのが難しい。」のように使う。


 get along with 人「人と仲良くやっていく」




問7 不定詞  イディオム   


it happens that ~ = happen to V 「たまたま~する」で①itが正解


私はこのイディオムを不定詞の表現として教えているので文法分野は不定詞としました。




問8 接続詞  イディオム


「道路がすいていれば」で④が正解


As far as S V 「~する範囲内で(範囲)」 as long as S V「~する限りでは(条件)」




問9 動詞の文型 イディオム  


give it a second thought 「それを考え直してみる(考え直してやめる)」で解答は②


takeは4文型をとるときは、「人に時間をかけさせる」の意味になるので不適切。


「考え直す」という意味ではほかに、think better of A も覚えておきたい。




問10 代名詞 イディオム   難問です


「後ろの列に座っている2人以外のゲストは誰も分からなかった。」正解は① 


I didn't recognize any of the guests except for the two sitting in the back row.


except(for) A 「A以外の」 rather than A 「Aというよりはむしろ」


not ~ any of X 「Xのうち何も(誰も)~しない」


not ~ either of 「Xのうち2人とも~しない」


eitherやneitherやbothなどの代名詞は2つ(2人)のうちいずれか、いずれも、2つ(2人)とも、といったように必ず2という意味がからむ。しかし、今回の場合は、「2人を除いては誰も分からなかった」と言っているので、わからなかったのは2人ではない。


問題はこちらです☟






第2問 B  整序英作文  




問1 仮定法過去完了




(Without your help, the preparations) would not have been completed by the time (all the guests arrive this afternoon.)


「あなたの助けがなかったら、すべてのゲストが今日の午後、到着するときまでに、この準備は終わらなかったでしょう。」




問2 関係代名詞の非制限用法




(Actually, he has three, the) youngest of whom is studying music in (London.


「実は彼には3人いて、そのうち一番末っ子は、ロンドンで音楽を勉強してるのよ。」




部分を示す名詞 of 全体を示す名詞


例えばone of the three 「その3人のうち1人」 がone of themとなり、最終的にone of whom となる。




問3 他動詞+代名詞+副詞 の語順


Yeah, we have to decide now whether to hold it) as planned or put it off (until some day next week.


「はい、我々はそれを予定どおりに開催するか、来週のどこかまで延期すべきかどうかもう、決めなければならない。」




as planned 予定されているように


例 as pointed out above 上述されているように


など as (it is) planned とit is が省略されていると考える


put A off / put off A 「Aを延期する」


put off the meetingやput off the meetingなど Aが冠詞+名詞など2語以上のときは、語順が2通りになるが、put it offのように代名詞で1語になるとput とoffの真ん中に置かねばならない。


類例


call it off 「それを中止する」 他動詞+代名詞+副詞


cut it out 「それをやめる」   他動詞+代名詞+副詞


ただし、jump off it 「そこから飛び降りる」はoffが前置詞で名詞は後ろに置く


この系統の問題では、put / cut / callは原則他動詞で他動詞の場合は後ろに目的語がくるが、jumpは自動詞なので自動詞 + 前置詞 + 目的語がくる と考えると良い。


※いずれのポイントも年間講義で再三指摘したポイントであったと思います。しっかり復習しておいてください!




続いて国語の解説&講評です。担当は一会塾 国語科 原田友弘 先生です。



【全体概観】


昨年度よりも分量が減ったので、余裕をもって解答できたと思う。


平均点は昨年よりも上がると思われる。




【第1問:評論】


★昨年より文章が短くなっているので、余裕をもって読めたと思う。


本文の内容自体は決して易しくない。具体例を使いながら論旨をとれたかどうか。




問1(標準)


ア 促進:結束・目測・補足・自足・催促


イ 健康:小康・候補・更迭・甲乙・技巧


ウ 権限:棄権・堅固・嫌疑・検証・勢力圏


エ 偏って:編集・遍歴・返却・偏差値・変調


オ 頑健:対岸・主眼・岩盤・祈願・頑強




問2(やや難)


5・6段落。「均衡」のキーワードで245に絞る。


4は「生態系の中で」が6段落の内容と不一致。


5はレジリエンス側の記述のほうで→「状態」ではなく「過程」なので不可。




問3(やや易)


「適応力を活かせるように」=9段落と一致


「環境の変化に~働く」=10段落と一致


「非常時に~果たす」=10段落と一致




問4(標準)


「ニーズを満たす」で234に絞る。(「要求を充足」も同義なので注意!)


本文「適応力」と選択肢「環境に応じて」が一致。




問5(やや難)


抽象具体型の問題。生徒の発言も(生徒B以外)参考になる。




問6(やや易)


表現の特徴の問題。例年通りの出題。


【第2問:小説】


★戦時中の背景であるため、読みにくさがあったかもしれない。


ただ、設問が全体的に素直なため、解きやすかったと思われる。




問1(標準)


アは1行後の「陽気に騒ぎ合っている」もヒント。


4では「合っている」のニュアンスがないため不可。




問2(標準)


傍線部に当てはめて不適切なものを消去。


5は、妻ならともかく、「妻の交友関係」ではない。




問3(やや易)


ここも不適切なものを選べば正解を出すことは容易。


感情のベクトルは魚芳(の将来や技術)ではない。




問4(やや難)


89行目の「遠慮」も視野に入れて解きたい。


顧客の歯医者にはちゃんと入っているのだから


「連絡しなかった」ことが理由ではない。よって1は消去。




問5(標準)


本文全体の内容をまとめる問題。行数も記載してあるので


面倒がらずにきちんと照合すれば正解するのは困難ではない。




問6(標準)


表現の特徴の問題。その技法が本当にその効果を表すことが


できるのか、という視点を忘れないように。






【第3問:古文】


★「鎌倉時代物語集成」所収の擬古物語からの出題。


和歌がなかったぶん、読みやすかったと思われる。




問1(やや易)


ア 「ゆかし」(A-094)で3か5。謙譲語がないので5の訳は不可。


イ 「やをら」(A-093)で2即答。


ウ 直後「染め出し」「常の色」など色合いに関する記述とわかれば容易。




問2(やや易)


敬意の対象問題。人物関係も比較的とりやすいため、解答は困難ではない。






問3(やや易)


直前「この世にてもつれづれならず、後の世はまたいと頼もしきぞかし」と


あり、現世も来世もプラスであるということをつかむ。




問4(標準)


28ページ最終行の「かかるめでたき御恵み」の「かかる」とは


「かたじけなく尋ね入らせ給へる」のことを指している。




問5(標準)


直前の「姫君に並べまほしく」に着目。姫君とセットで見たいという気持ち。


また、期待があるからこそ、去る際に人々(=女房たち)が「名残惜しく」思う。




問6(標準)


内容一致問題。本文全体の内容一致なので、時間はかかるかもしれないが


丁寧に選択肢を見ていけば解答は困難ではない。




【第4問:漢文】


★漢詩の出題にとまどったかもしれない。


漢詩の問題に触れていないと解きにくかったものと思われる。設問自体は素直である。



問1(標準)


アは送り仮名「モ」(逆接)に着目。二句目「理由は同じではない」との関係で出す。


イは直後の「即事罕人功」も視野に入れて解く。



問2(標準)


後半で判別。「非」は「~にあらず」で2か3に絞る。


一つではなくたくさんある、だから直後の「亦」につながる。



問3(標準)


「南江に面す」から2か3。「川の水を井戸の代わりにする」から2で確定。


容易な問題だが、新傾向で混乱しなかったかがポイント。



問4(やや易)


韻では窓(sou)か虹(kou)だが、「戸」との対比に気付けば「窓」で確定可能。



問5(やや難)


適当でないものを選ぶことに注意。その技法が本当にその効果を表すことが


できるのか、という視点を忘れないように。



問6(標準)


傍線部の解釈で解答可能な問題。素直に考えれば難しくない。

2020年 センター試験 英語【解答速報】英文法

センター試験 英語【解答速報】英文法は何が出たでしょうか?




2020年 大学入試センター試験 英語 解答速報です。


みなさん こんにちは。センター試験の初日、お疲れさまでした。


首都圏は最後に雪が降ってしまいましたね。




毎年取りこぼしが大きい英文法分野のポイントを解説しますが、見るのは翌日以降にしてください!


センター試験は当日、答え合わせは禁止です。


しかし、英文法は見直しておかないと、センター後すぐに始まる入試で同じ問題が出たら大変です。


今回は代名詞とイディオムの出題が目立ちましたね。




第2問 A


問1 イディオム 


「完璧とはほど遠い」で解答は ③far 


A is far from B 『AはBとはかけ離れている、程遠い』 Aは名詞でBは名詞でも形容詞でもOK


 Perfectは形容詞なので be far fromが正解


A is different from B  『AはBとは異なる』 この場合AもBも名詞




問2  代名詞


「この廊下の両端」 both endsで解答は①both


Both+複数名詞 でbothが正解、一方でeach, either, neitherは後ろに単数名詞が続く




問3 疑問詞


depend on whether 「~かどうか次第である」で解答は③whether


前置詞の後ろにくることができる節は疑問詞節(wh-)だけ。thatは前置詞の後ろには置けない。


そのうえで、whetherの後ろは完全文、what/whichの後ろは不完全文が続く


I can get a scholarship はSVOで完全文、よってwhetherが正解。




問4 助動詞    


「ノリコはスワヒリ語を話すことができる、マルコも話すことができる」で解答は③so


肯定文のあとにSo V S で「Sもまたそうである」


否定文のあとにNor[Neither V S] で「Sもまたそうでない」


このときcanがVの位置に使われている理由は、直前の肯定文(または否定文)を疑問文にするときに何が前に出るかによって決まる。canが含まれている文の疑問文はcanを前に出すことになる。




問5 代名詞 


「ジョギングを毎日やると宣言することと、それを実行することは全く別のことだ。」で解答は①another


A is one thing, but B is another.「Aは一つのこと、しかしBはまた別のこと」


同種類だが、別のことを示すのは an + other から成るanother である。


②one anotherはお互いという代名詞、③the otherは2つあるうちの、もう一つのものを示す表現だから間違い。




問6  不定詞 イディオム  


S is difficult[hard] to V 「Vすることは難しい」で解答は①along with


この場合、Vの動詞句は、その後ろにあるべき目的語(名詞)を書かない。なぜならSと一致しているからである。この構文を正式にはtough構文と呼ぶ。


例 The problem is difficult to solve.「その問題は解くのが難しい。」のように使う。


 get along with 人「人と仲良くやっていく」




問7 不定詞  イディオム   


it happens that ~ = happen to V 「たまたま~する」で①itが正解


私はこのイディオムを不定詞の表現として教えているので文法分野は不定詞としました。




問8 接続詞  イディオム


「道路がすいていれば」で④が正解


As far as S V 「~する範囲内で(範囲)」 as long as S V「~する限りでは(条件)」




問9 動詞の文型 イディオム  


give it a second thought 「それを考え直してみる(考え直してやめる)」で解答は②


takeは4文型をとるときは、人に時間をかけさせるの意味になるので不適切。


「考え直す」という意味ではほかに、think better of A も覚えておきたい。




問10 代名詞 イディオム   難問です


「後ろの列に座っている2人以外のゲストは誰も分からなかった。」で解答は①


I didn't recognize any of the guests except for the two sitting in the back row.


except(for) A 「A以外の」 rather than A 「Aというよりはむしろ」


not ~ any of X 「Xのうち何も(誰も)~しない」


not ~ either of 「Xのうち2人とも~しない」


eitherやneitherやbothなどの代名詞は2つ(2人)のうちいずれか、いずれも、2つ(2人)とも、といったように必ず2という意味がからむ。しかし、今回の場合は、「2人を除いては誰も分からなかった」と言っているので、わからなかったのは2人ではない。


問題はこちらです



第2問 B  整序英作文  




問1 仮定法過去完了




(Without your help, the preparations) would not have been completed by the time (all the guests arrive this afternoon.)


「あなたの助けがなかったら、すべてのゲストが今日の午後、到着するときまでに、この準備は終わらなかったでしょう。」




問2 関係代名詞の非制限用法




(Actually, he has three, the) youngest of whom is studying music in (London.


「実は彼には3人いて、そのうち一番末っ子は、ロンドンで音楽を勉強してるのよ。」




部分を示す名詞 of 全体を示す名詞


例えばone of the three 「その3人のうち1人」 がone of themとなり、最終的にone of whom となる。




問3 他動詞+代名詞+副詞 の語順


Yeah, we have to decide now whether to hold it) as planned or put it off (until some day next week.


「はい、我々はそれを予定どおりに開催するか、来週のどこかまで延期すべきかどうかもう、決めなければならない。」




as planned 予定されているように


例 as pointed out above 上述されているように


など as (it is) planned とit is が省略されていると考える


put A off / put off A 「Aを延期する」


put off the meetingやput off the meetingなど Aが冠詞+名詞など2語以上のときは、語順が2通りになるが、put it offのように代名詞で1語になるとput とoffの真ん中に置かねばならない。


類例


call it off 「それを中止する」 他動詞+代名詞+副詞


cut it out 「それをやめる」   他動詞+代名詞+副詞


ただし、jump off it 「そこから飛び降りる」はoffが前置詞で名詞は後ろに置く


この問題では、put / cut / callは原則他動詞で他動詞の場合は後ろに目的語がくるが、jumpは自動詞なので自動詞 + 前置詞 + 目的語がくる と考えると良い。


※いずれのポイントも年間講義で再三指摘したポイントであったと思います。しっかり復習しておいてください!


問題はこちらです☟


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